大食いしていても全く太らなくて、逆にスレンダーな人っているけどなんでなの?
ものすごく食べるのに太らない人っていますよね。
ほんとにうらやましい限りです。
もしかしたら、褐色脂肪細胞というものが影響しているかもしれません。
褐色脂肪細胞はダイエットの救世主になるかもしれませんのでご紹介します。
褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞
身体の脂肪って何を想像しますか?
おそらく、お腹周りや背中についている脂肪を想像しているのではないでしょうか。
どうにかして取り除きたいものだと思います。
それらは、白色脂肪細胞といわれていて、文字通り白い色をした脂です。
身体の中には白色脂肪細胞とは違って見た目が褐色の褐色脂肪細胞というものが存在してます。
褐色脂肪細胞には、鉄やミトコンドリアが多いため褐色になっています。
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞は全く別の働きをします。
白色脂肪細胞は脂肪をエネルギーとして蓄えます。脂の貯蔵庫になります。
褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞を分解し熱にする脂の燃焼組織なのです。
褐色脂肪細胞があると、勝手に余分なお肉を分解してくれるのか!
まさに、救世主だな!
褐色脂肪細胞の場所
ダイエットの救世主である褐色脂肪細胞のある場所は決まっています。
褐色脂肪細胞は主に首、心臓や肝臓の周り、肩甲骨の間、脇の下などに存在しています。
この褐色脂肪細胞は熱を発生し、消費カロリーを増加します。
褐色脂肪細胞が多ければ多いほど体温は高くなり、消費カロリーも増加します。
なるほど!
じゃあ、赤ちゃんはいつも体温が高いけど褐色脂肪細胞が多いってこと?
褐色脂肪細胞は新生児に多い?!
原始人の言う通りです。
生まれたての赤ちゃんには褐色脂肪細胞が多数あります。
お母さんのおなかの中は37~38℃です。そのお腹の中で育てられた赤ちゃんは生まれたとき外はいきなり20℃前後になります。
そのため、とっても寒いはずです。寒暖差マイナス18℃ですからね。
そのため、自分の体温が下がらないために褐色脂肪細胞で白色脂肪細胞を燃やし熱を出しているのです。
しかし、残念なことに年齢が進むにつれて褐色脂肪細胞は減ってしまいます。
筋肉が多ければ体温は高くなるはずですが、筋肉の多いはずの高齢者より赤ちゃんの方が体温が高いです。
これは、褐色脂肪細胞が多い赤ちゃんは体温が高くなり、褐色脂肪細胞の少ない高齢者は体温が低くなるのです。
褐色脂肪細胞の減少幅
成長するにあたり、体温調節機能が発達し褐色脂肪細胞がいらなくなるため減少していきます。
20歳代だと、新生児の6割くらいになると言われています。
また、個人差はありますが11~43歳は50gくらいの褐色脂肪細胞が存在するも関わらず43~56歳になると一気に1g程度に減少します。
女性の場合は低下が緩やかで、43~56歳でも30g程度をキープできます。
女性は女性ホルモンが少なくなることも理由ではありますが、加齢による絞れにくさはあまりないのではないでしょうか。
反対に男性は加齢によって褐色脂肪細胞が1g程度まで減少するため、若いころと同じことを行ってもポッコリお腹が出たままなのはそのためでしょう。
ダイエットが大変になるのは当然です。
※減少幅は個人差があるため一概には言えませんが、褐色脂肪細胞が早く減る人は減り、ある程度維持できる人は維持できます。
褐色脂肪細胞が減少したらダイエットはあきらめるしかないのか・・・
褐色脂肪細胞が減少したからと言ってあきらめてはいけません!
実は、褐色脂肪細胞は活性化させることが可能です!!
褐色脂肪細胞を活性化させるには
年齢が高くなるにつれて、減少していく褐色脂肪細胞をいかにして活性化させていくのでしょうか。
活性化させる方法を3つご紹介します。
水を多く飲む
褐色脂肪細胞を活性化させたいのであれば、一番手軽な事として水を多く飲みましょう。
水を飲むことで、身体の体液が増えたと判断されます。
すると褐色脂肪細胞組織を活性化し、エネルギー消費を増やしてくれます。
※水を飲むことが直接的に褐色脂肪細胞組織の活性化につながるわけではないです。活性化するまでに様々な経緯があります。
ボディメイクをする人やモデルさんは頻繁に水を飲みます。
水を飲むことでボディメイクのメリットがたくさんあるからでしょう。
褐色脂肪細胞の活性化も1つの理由かもしれません。
喉が渇いていると感じたときはすでに体内の水分がなくなっているという身体からのメッセージですので、そうなる前に早めに水分補給を心がけましょう。
1日に2L~4Lの水を飲むことを目標にしましょう!
活性化させるために1日水を6L飲んだら下痢になったよぉ…。
※原始人の様にならないように、少しづつ水分の量を増やしていきましょう。
室温を常に20℃以下にする
人の身体は夏よりも冬のほうが基礎代謝量が高くなります。
前述したとおり、赤ちゃんは自分の身体を温めるために褐色脂肪細胞で白色脂肪細胞を燃やし熱を出しています。
冬のほうが夏より寒いため、体温をキープするために褐色脂肪組織が活性化するのです。
ということは、その状況を作ってしまえば良いのです。
ただし、少し寒くするだけではあまり効果が見込まれません。
目安として、室温を20℃以下に設定しましょう。
1~2時間いれば明らかに褐色脂肪組織は活性化されます。
数週間続ければ褐色脂肪細胞は増えてそれに応じて体脂肪減少も見込まれるでしょう。
しかし、寒いところにずっといるのは厳しいと思われます。
そのため、褐色脂肪細胞のある部分(首、肩甲骨の間、脇の下)に保冷剤を当てたりするだけで少しは効果があると考えられます。
心臓や肝臓の周り、には冷風をあてるなどして工夫してみてください。
寒い…
寒気がする…。
※冷やしすぎて体調を崩しては元も子もないので様子を見ながら行いましょう。
辛いものを食べる
辛い物を食べると汗をかきませんか?
辛いものは温度の受容体を刺激する物質があります。
有名な物質ですと「カプサイシン」になります。
聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
カプサイシンは主に唐辛子に多く含まれ、唐辛子を食べることで身体の中から温まる感覚になると思います。
これは、熱を体内から出す作用もありますが、褐色脂肪組織を活性化しているのです。
カプサイシンを摂り続けると褐色脂肪細胞が活性化され、体脂肪減少につながります。
辛い物が苦手な方はカプサイシンの入ったサプリメントもあるので試してみてください。
辛いもの好きな人は太っていないイメージがありますが、褐色脂肪細胞の影響かもしれませんね。
冷やして、辛い物食べて、水を飲めば、常に褐色脂肪細胞が活性化する!
まとめ
・白色脂肪細胞は脂の貯蔵庫。褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞を分解してくれる!
・褐色脂肪細胞は首、心臓や肝臓の周り、肩甲骨の間、脇の下にある。
・新生児は褐色脂肪細胞がたくさんあり、成長するにあたり褐色脂肪細胞が減少する。
・褐色脂肪細胞は、活性化させることも可能!
日常の生活スタイルで可能なことから試してみてください。
褐色脂肪細胞をうまく使って少しでも楽にボディメイクをしましょう!
絶賛体調崩し中…。
※原始人の様に無理だけはしないでくださいね。